それってターゲットとする人、間違ってない?
長崎のお土産で人気ナンバー1と言えば何でしょうか?
そんなの簡単。「カステラ」でしょ、って思いませんでした?
それが実はカステラではないんですよ。
実際のところカステラは2位で、1位は「角煮まんじゅう」なんです。いや~、ほんと意外ですよね。
そんな今でこそお土産の人気ナンバー1となった角煮まんじゅうですが、そうなるまでには色々と苦労があったようです。
そりゃそうですよね。だって、フツーのまんじゅうならいざ知らず、角煮を毎日食べたいかと言われれば、う~んと思っちゃいますし。
しかも角煮はたまにスーパーなどで売られているのを見ても、けっして安くはないですからね。
最初は売れても、時とともに飽きられ売れなくなってくる。
そうしたときに、現在の社長が取った次なる行動が素晴らしかった。
地元での販売では限界があるので、県外に売りに行ったんです。百貨店とかでよくやってますよね、物産展。
それから問合せが増えはじめて人気になり、今や長崎土産ナンバー1になったというわけです。
要するにこれは、それまでのターゲットだった「地元の客」から、「県外からの観光客」にターゲットを変えたことで、飽きられることがなくなったということですね。
いや~、めでたし、めでたし。。。
と、ここで終わったら、ただのマーケティング的な話で終わってしまうので、これを婚活にからめて話してみたいと思います。
それには先日、目にしたネットニュースがちょうどいいかと。
それは、正社員で年収300万円の男性が、結婚相談所の書類審査で200人の女性にフラれたというもの。
200件近く申し込んで、返事は1人もなく、会うことすらできなかったので、自分を否定された気分になったと。
さらに、自分にあと年収が50万、100万くらいあれば違ったかもしれないが、現実も過去も変えられないのでしょうがないというあきらめモードになっている、という記事でした。
これを見て、かわいそうだと思いますか?
私は正直なところ、全然かわいそうだとは思いませんでした。思えませんでした。
一つ思ったのが、そんなメンタルの弱い考えだからこそ、誰からも相手にされないんじゃないかと思いました。
まず、人格否定の前にそもそもプロフィールを読まれていないんじゃないでしょうか?たくさんの申込がある女性側からすれば、いちいちプロフィールなんて読まずに、すぐに判別できる年収とかスペックで判断するのが自然でしょうし。
また、これまで婚活パーティーに何度となく行きましたが、1回20人の相手がいるパーティーに10回行って、カップル成立など何もなければ、20人×10回で200人の女性にフラれた(←この言い方が正しいかは別にして)ってことになりますからね。そんなんでいちいちヘコんでられないですから。
それをたかだか200回申し込んでぜんぜんダメだったから、オレは悲劇の主人公みたいに言うのはどうかと思います。
あと50万、100万、いや多くの女性が望む年収600万円あったとしても、そんな小さい考えでは申込があったとしても"本当の意味での"交際にはつながらないでしょう(もちろんお金があれば良いという女性には多少は相手にされると思いますが・・・)。
ちなみに私はパーティーでは年収欄はいつも書いていなかったので、必ずしも年収がすべてでもないですから。
ということで、スペックで判断されがちな結婚相談所という小さい範囲で出会いを求める、冒頭の角煮まんじゅうの例で言えば、地元の人だけしか相手に商売をしないのではなく、実際のパーティーを含めたもっと広い範囲で相手を探してみるのが大事ではないのでしょうか。
そして、何よりも大切なのが、ビジネスでいうところの「ターゲットを変える」という広い視点で物事を考えられるかだと思います。
あっ、そうそう、角煮まんじゅうが気になった方は、こちらの記事を参考に。